SAEKI YUZOー自画像としての風景
こんにちは。
前回ピカソ展を鑑賞したあとの高揚感、充足感、癒しを味わうことができたので、
次もぜひ美術館巡りをしたいと思っていました。
やっと時間が作れたので今回訪れたところは、
「佐伯祐三」、、、スミマセン、私、知らないっす。
そういえば、、、1年くらいに前に大阪中之島美術館が開館したことを知らせたローカルニュースで、この方の絵をテレビ越しで見た程度。
ですので、予備知識も全くない芸術家さんの絵を楽しめるものなのか、不安と期待を抱えながら行きました。
が、終わった後の感想ですが、
「彼の大ファン!」になりました!!!テッテレーッ(単純)
どれも魅了させられまくった作品ばかり。しかも最後の展示で見た2作品は、私の目頭を熱くさせてしまうのです。
なぜなんでしょう、、、
彼の人生が30年という短さの故なのか、、、
彼の作品からは、芸術家の闘いと苦しみが伝わってくるのです。その気概や挑戦、自分の画風を追求する姿が。
彼は死を迎える少し前に仲間たちとパリ近郊のモランという村で写生旅行をするのですが、
私はこの旅行中に描かれた作品を見ている時がどうも苦しくて足早になってしまいました。
本当にどれもこれも素晴らしい作品ばかりです。
特にパリの街並みを描いた作品は、彼の特徴である壁、石畳、レンガ、建物といった物質感と、
それとは対照的に描かれる広告やポスターが鮮やかで、また文字が曲線的で軽やか。
素敵すぎます。
この組み合わせが作品を一気に洗練されてモダンアートのような感じです。
えええ、これが100年前の昭和初期の日本人が描く絵なの!?ってびっくりします。
グラフィティーをも彷彿させてくれますね。
そして最後は、散財覚悟のお土産コーナー。
できれば実用的なものを選びたかったので、タンブラーやTシャツを迷わず購入。
タンブラーにデザインされた彼の文字はたまりません(笑)
そして私をアートの世界に引き込んでくれる音声ガイド。
有働由美子アナウンサーの低く落ち着いた声と佐伯祐三の大阪弁のセリフが上手ですね。
恥ずかしながら、何も知らなかった佐伯祐三の作品でしたが私の心をしっかり掴んでくれました。
さて、ただ今東京開催中のアンリ・マティスの作品にも会いたいですね。
関西方面にきてくれないのか、、、
時間を見繕って絶対に東京に行きます!